活版印刷には、大きく分けて活字で印刷する「活字活版印刷」と、樹脂版などを作って印刷する「凸版印刷」があります。
弊社では活字本来の美しさが活きる「活字活版」を大切に続けていますが、どちらも目的に合わせてお選びいただくのが一番です。このページでは、「活字活版印刷」、「凸版印刷」、加えてステーショナリなどで人気をいただいている「罫線」についてご説明します。
罫線
活字と同じ材料またはアルミで作った薄い金属板です。活字と同じ高さになるように作られています。
罫線といえば、今ではEXCELなどでボタンひとつで描けるものですが、活版印刷では一本一本、鉛の罫線を機械で決まった長さに切り分け、活字のサイズと合うように計算をしながら版を組みます。
表組みをしたり、タイトルを囲ったりといった用途のほかに、ステーショナリに使ったり、名刺のワンポイントに使ったりと様々な応用ができる素材です。
直線のほか、波線や点線、二重線、波線と直線が組み合わさったものなど、様々な柄があります(このような装飾的な罫線を飾り罫といいます)。
もう生産が行われていないため、在庫のある種類のみとなりますが、組み合わせることでユニークなデザインに仕上げることができます。
弊社でも罫線を使ってオリジナルのステーショナリ(宛名シール、便箋、一筆箋など)を制作しています。
活字や凸版と組み合わせることも可能です。

参考映像
世田谷文化生活情報センター生活工房にて開催された「活版再生展」(2007年5月)で上映された映像です。文選、組版、印刷の工程をご覧いただけます。
制作(財)せたがや文化財団世田谷文化生活情報センター 生活工房